ゆきち菜と雪菜とは全く違う野菜であるが、NETで検索すると、ゆきち菜の記事はたった一つだけであるが、金時草、水前寺菜、式部草で検索すると色々出てくる。

旬の野菜百科によると
金時草(きんじそう)/水前寺菜(すいぜんじな)/式部草(しきぶそう):旬の野菜百科
「金時草(キンジソウ・石川県)や「式部草(しきぶそう・愛知県)」と呼ばれているものは標準和名では「水前寺菜(スイゼンジナ)」といい、東南アジアが原産とされるキク科の多年草です。熊本県の水前寺地区(現在の熊本市中央区水前寺町)で湧き水を利用して栽培されたことから水前寺菜と呼ばれるようになったそうです。沖縄では「ハンダマ」と呼ばれる」
「葉の部分と若い茎を食用とし、この葉の色に特徴があり、表面が濃い緑色に対し、裏は鮮やかな紫色をしています。この葉の裏の色が金時(キントキ)芋の色によく似ていることから、加賀地方では金時草と呼ばれるようになったとか。また、その葉は少し厚みがあり、折り曲げるとパリッと割れるような肉質ですが、茹でるとぬめりが出てきます。」


大分ゆきち菜の情報が少ないので、ゆきち菜のポリ袋に書かれてあることを列挙する。
「健康効果の高い故郷野菜 ポット&発酵栽培 大分県中津産」


「健康効果の高いふるさと中津の伝統野菜
ゆきち菜は、体に良いポリフェノール、γ-アミノ酪酸、β-カロテンを豊富に含んでいます。
ゆでるとぬめりが出て口当たりがよくなります。お味噌汁、てんぷらの他、茹でたものを使ってお浸しや酢の物。ゆで汁を使って散らし寿司や白玉団子、ゼリーも楽しめます。

【ゆきち菜のお浸し調理方法】

1.太い茎から葉へえだわかれしている箇所をぽきぽきちぎる。

2.沸騰した湯でさっとゆでる。

3.ザルにあけ、冷水で軽く洗う。

4.水けを絞り、食べやすい大きさに切り、器に盛る。

5.二杯酢、三杯酢、ポン酢などでお召し上がりください。」


効能をまとめると

・紫色はポリフェノールの一種、アントシアニンで、強い抗酸化作用があり、血糖値を抑える効果がある。
・γ-アミノ酪酸(GABA)が多く含まれており、これは血圧を調整する成分で、血圧上昇を抑える効果がある。
・βカロテンは体内でビタミンAに変換され、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守るとともに、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める働きもある。


◆下処理 (茹でる)
鍋に水を張り、2~3%の塩(水1Lに約30g)を加え加熱し、沸騰してきたら葉を入れ、箸で全体を混ぜながら30秒から45秒程茹でてザルにあけ、すぐに氷水に入れ、よくすすぎ手で絞る。


噛んでみて硬い茎は捨てる。
◆あえ物やお浸し
茹でたものを、胡麻和えなど色々なあえ物にしたり、ポン酢や出し醤油などでお浸しにする。
◆酢のもの
茹でた金時草を酢醤油に和えて入りゴマや鰹節を振りかける。
◆天ぷら
葉を、片面だけ衣を付けて天ぷらにする。茎の部分は繊維に沿って細切りにし、かき揚げに混ぜる。


今回は和え物にすることにした。ゆきち菜に千切り大根、ミョウガ、すりごまを加えて混ぜる。


食べる時にゆずぽんを加える。モロヘイヤやツルムラサキほどの強いぬめりではないので、むしろあっさりした葉物であるが、独特の味が癖になりそうな気がする。ミョウガやピリッとした晒し大根とよく合う。夏向きの野菜である。