インプラント治療を決心するまで。ー②
私が通っている歯科のインプラントはノーベルバイオケアという世界でも最も古く信頼度も高い会社の製品だということが分かったので、一応先生の説明を聞くことにした。小さなパンフレットをもらってそれに沿って説明を受ける。
先生がおっしゃるのには医療技術が進んで以前より早く低額でインプラントができるようになったということである。
私の歯茎は、歯槽膿漏にもなっていないのできっと骨も丈夫だと思われるが、念のためにCTを撮ってはどうかと言われた。
下あごと違って上あごの場合は、顎骨の上にある鼻腔との距離がないと非常に手間がかかるそうで、その分だけ費用も上乗せされるということである。
それで、CTを撮ってからインプラントにするかどうか考えるということで、まずは歯茎と骨の検査をして貰うことになった。
検査の結果、上あごの骨の高さも厚さも十分だということが分かった。
そこで費用の話を聞くことにした。抜けている歯は2本なので、1本30万円で2本だから60万円ということで、すべて込みなので、インプラントをすればCTの代金も払う必要はなくなる。
上あごの歯が2本だけなので部分麻酔だということである。インプラントを埋め込むのにかかる時間は1時間から1時間半ということである。
前日に、歯と歯茎の掃除をして諸注意を受ける。当日は流動食のみ。あくる日からは、インプラントをした部分には触れないように反対側の歯で食事をするようにということで、痛み止めと化膿止めの薬を朝晩飲む。薬もインプラント代金に含まれている。その後1週間はできるだけは医者に通って消毒を受ける。
10日から2週間で抜糸。仮歯は入れない。
今回のインプラントの方法は2回法で、一度目の手術の治癒期間終了後、粘膜を開けて、大きい蓋を取り付ける。その後3か月前後で傷が完全に治癒しインプラントが歯茎に着いたら(チタンと歯が一体化するオッセオインテグレーション)セラミックの歯を取り付けて終了となる。
私の場合インプラントをするにあたっての問題はなさそうなので、安心してやることにした。最初に6割、歯を取り付けて4割ということである。
以前行っていた歯医者の場合、1本が60万円で麻酔代も薬代もすべて別料金である。
今通っている歯医者はかなり良心的である。その点も安心要因である。
手術の日を決めて帰った。ちょっとドキドキするが、先生は親知らずを抜く手術よりは簡単なものであると言われたので、それほど恐れることはないと自分に言い聞かせた。