このまま世界の人口が増えたら、食糧難になるし、牛や豚を食べるより大豆を食べた方が二酸化炭素の削減にもなるというので、最近大豆を使った代用肉の食品開発が盛んになっている。

スーパーで目に留まった「大豆で作ったソイジャーキー」。ソイとはsoyと書いて大豆のことだから「大豆で作った大豆ジャーキー」となって言葉が重複しているようであるが、中身とは関係ないようなのでスルーすることに。


以前、大豆で作った代用肉を試食したことがあるが、まずくてとても肉の代用にならないと思った。しかし、あれから随分経つので開発研究も進んだことだからと思い、もう一度試食するために買って帰った。


本物のジャーキーよりも低脂質で肉厚で食べごたえもあるという。メーカーはカバヤ食品である。カバヤ食品のものにはあまり当たりはずれがないと思っている。


原材料名を見ていくと、ビーフジャーキー風味調味料でビーフジャーキーの様な味わいを出しているらしい。風味じゃなくてビーフジャーキー調味料でもいいのに。

珍しいところでは、オブラートパウダーというのがあるが、見た目に油が光っているかのような効果を出すのだろう。透明オブラートのメーカらしい思い付きである。


1袋45グラム200円である。本物ビーフジャーキーに比べれば半額くらいか。ところどころキラッと光っているのが見えるが、あれがオブラートパウダーなのかもしれないが、油の照りにはとても見えない。


質感が、ザラっとしていて肉のスライスには見えない。食べてみると…硬い。兎に角硬いのである。いつも硬いものが好きな私が硬いというのだからこれは物本に硬いのである。これを一回で噛みちぎることのできる人は相当なあごの力である。まあ、大豆という思い込みはこれで消えてしまった。次に味であるが、まあ美味しいが肉の味わいがほとんどない。何とかもう少し肉風味を効かせていただいたらかなりいい線を行っているのだが。

1袋で113キロカロリーだから、ダイエットにいいかもしれない。これ一袋分を噛んでいたら顎がだるくなって食欲も満たされるに違いない。

カバヤのサイトを見ると、そのまま食べる以外に、サラダやチャーハンに使えと書かれているが、一寸硬すぎ。スルメの足ぐらいの硬さがある。もう少し柔らかかったら使えると思うけれど。

あれこれ難癖をつけたようであるが結論としては、ビーフだと思わなければ美味しい。