ウクライナの首都キエフをグーグルアースで見ると実に美しい都市である。それがロシアの爆撃で今では見るも無残な有様になっている。スマホの登場で、世界の秘密は闇の中から光の中へ引きだされてしまう。今回のウクライナ侵攻は、そこに生きて戦う人々の悲惨さがリアルに世界中に配信された。2014年のクリミア紛争の時とはは違って世界中の人が生々しい戦争の現実を知る初めての経験ではないか。ウクライナの大統領が、現場からSNSを通じて世界に動画で支援の発信をしたのもおそらく初めてのことであろう。
一方、プーチンの方は、スマホも持たないし勿論SNSもしない。彼は、世界が大きな情報の海の中でうごめいているということが理解できない。プーチンの頭の中はソ連の時代で止まっているようである。

ウクライナのSOSは、世界中を動かそうとしている。ウクライナに寄せられた支援をまとめてみたい。


・アメリカ(7400億円の資金援助・400億円の武器支援【対戦車ミサイル、ジャベリンを含む】)

・EU(武器供与の為の約580億円・燃料、防護具のために5000万ユーロ)

・ドイツ(地対空ミサイル「スティンガー」500基・対戦車砲1000基)

・フランス(防衛装備品提供)

・チェコ(9億8600万円相当の武器支援)

・オランダ(対空ミサイル「スティンガー」200基・その他の防御用備品)

・ポルトガル(地上部隊へ武器支援)

・スウェーデン(対戦車砲中心に武器支援)

・フィンランド(ライフル2500丁と弾丸カートリッジ15万個、対戦車兵器1500基、食料7万食)

・デンマーク(国債義勇軍への参加を呼びかけ)

・日本(100億円の円借款・100億円の緊急人道支援)

・アノニマス(国際ハッカー集団)(ロシア政府サイト、クレムリン、ロシア国防省に対しサイバー攻撃)

3月1日現在ではこれ位しか分からない。

・スペイン(3月2日、攻撃的な軍事物資送ると決定)

これらの武器を一刻も早くウクライナに運ぶとなると、その輸送方法が問題となるが、空輸は使えないのでポーランド経由で地上輸送となるが、今のところこの方法で無事にウクライナへ届いているということである。

プーチンはソ連が軍備世界最強であったにもかかわらず崩壊したことを思い出すべきである。