ウクライナ侵攻が始まった2月下旬、ウクライナ国境をストリートビューで、ウクライナ国境を見て回った。日本の国境は海上にある島国なので、陸続きに隣国が侵入してくるということはちょっと想像することは難しい。しかし。3時間もかけて丁寧にウクライナの国境を見て回ってみたらこれは大変なことなんだということが理屈抜きに分かった。


まず、ポーランド国境からベラルーシ・ロシア・黒海・ブルガリア・ルーマニア・モルドバ・ハンガリー・スロバキアと右回りに国境沿いに見て回った。


ポーランドとウクライナの国境の検問所


ここもポーランドとウクライナのもう一つの検問所


川沿いに国境が引かれることは理解しやすいが、どうしてこんなところが何の必然性があって国境になったのか理解不可能な場所もある。


ベラルーシとウクライナの国境。


首都キーウ。キーウは高台にあり、周りを川に囲まれている自然の要塞都市である。


ロシアとウクライナの国境。塀以外特に何もないようなので直ぐにでも国境を超えられそう。


ロシアとウクライナとの間の検問所


東側のウクライナとロシアの国境。畑の中に国境がある。


黒海に面したウクライナとロシアの国境


マリウポリというのは大きくいりくんだ黒海の中にある湾に面した湾岸都市であるのが分かる。もし、現在のマリウポリをグーグルアースで撮ったら、一体どんな様になっているのだろうか。


黒海に面した美しいホテル。


オデッサの街もストリートビューで見て回ったが美しい町である。


ウクライナとモルドバの国境。


ウクライナとモルドバの間を流れるドニエストル川。


モルドバという国はおとぎ話に出てくるようなメルヘンティックな美しい国であるが、現在、ロシアはこの国にもその触手を伸ばそうとしている。


ルーマニアとウクライナの国境にある検問所。


ハンガリーとウクライナの国境。


スロバキアとウクライナの間にある検問所。

このように見てくると、陸続きでかつ平野部の多いウクライナは、軍事力で攻めてこられたら国の国境なんてあっという間に変わってしまうのがよく分かる。昔からウクライナはこんな風にして周り中から国が入り乱れた歴史を持っている。

今、ロシアはウクライナという国を抹殺して地図上からその存在をなくそうとしている。そして、黒海の周りをロシア領土にしたいのである。そのためにもオデッサを攻め落とすために、モルドバとウクライナの間にあるロシア人の多い地域を守るという名目で駐留している沿ドニエストル共和国からモルドバに侵攻しようとしている。ウクライナ侵攻時と同じパターンである。もと旧ソ連の共和国であった東欧の国々は、次は自国にロシアが侵攻してくるかもしれないと、脅えている。