プールで目が赤くなるのはおしっこなどの人間の老廃物のせいだという事実にショック。
「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」や「ナショナルスイミングプール財団(NSPF)」の水質と健康に関する評議会などに所属する複数の専門家たちによると、プールの水で目が赤くなる本当の原因とは、なんと“おしっこ”なのだというショックな事実である。
プールの殺菌の為に入れられた塩素が、人間の尿・汗・埃・糞等の中にある窒素を含む物質と結合すると、クロラミンという窒素化合物ができ、人間の目・皮膚・呼吸器を刺激する化合物が生じてしまう。この化合物が人間の目を赤くする原因であり、人によっては、鼻水や咳が止まらなくなる。
又、塩素臭い独特のニオイも、塩素のニオイではなく、この化合物のニオイである。この化合物クロラミンの量が増えるということは、水に含まれる塩素の量が減っているということで、さらに多くの塩素をプールに入れる必要があるということである。
プールで泳いでいる人の目の赤さを見れば、プールでおしっこを垂れ流しているの人の多さのバロメーターになるということである。おしっこ以外では、人間の糞、汗、垢などに含まれる窒素がプールの塩素と反応してクロラミンを合成する。この「クロラミン」こそが目に不快を生じさせるのであって、プールを綺麗にするために加えられた薬品が原因ではないのである。このクロラミンの匂いがきついほど、「消毒」する機能を持った塩素が残り少ないということにもなる。
今まで殺菌作用のある塩素の匂いだと思っていたものが、塩素の残量の少なさを表しているという事実は、ショック以外の何物でもない。目が赤く炎症していれば他の感染症にもかかりやすくなるはず。息子たちが小学生のころ、夏のプールから帰ってくると目が赤くなっていたが、消毒薬の塩素がよく効いている証拠だと思っていた。今頃この事実を知って愕然としている私である。少し前までスポーツジムで嬉しそうに泳いでいた自分を振り返ると吐き気がしてくる。もう気分が悪くてプールに行く気がしなくなる。
更には、泳いだ後には目を洗えと言うのも間違っていて、殺菌効果のある涙を洗い流してしまうのでやめるべきだという結果が出ている。
この事実をよく考えてコロナが収束したころには安心して泳ぐことのできるプールの水質改善をやってもらいたいが、本当はもっと早く対策しなければならないはずである。