雲間から現れた黒い「雨虫」を「雨虫退散!」の呪文で追い払う。
ここ最近、雨が多い。それも急にドカンと豪雨が降ってくる。
この日も車に乗っていたら急にあたりが暗くなって真っ黒な雲が行方に表れてきた。
買い物に行くのにこの天候はまずい。家には洗濯物も干してきた。2階の窓も開いているこもしれない。
雲の間から、何やら大きな虫のようなものが現れた。雨虫だ。(勝手に命名)
その雨を降らす黒い雨虫は右から左へとかなりの速さで動いていく。もう雨は十分である。これ以上降ってほしくない。そこで「雨虫退散!」と大声で念じた。運転していた息子はびっくりしたようであったけれど、もっとだと思ったのか「頑張れ」と言って激励してくれた。手もふって「雨虫退散」を繰り返していると、いつの間にか空が晴れてきて黒い雨虫は左の方へ流れていった。言ってみるものもだと思った。しかし、後でふと思ったのではあるが、あれは、雨虫ではなくて「晴れ虫」だったかもしれないと。なぜかと言えば、雨虫だと思った黒い雲の後ろから明るい空が広がっていくように思えたからである。
まあ、兎に角、「雨虫退散」の呪文は効果があることが分かった。