ビタミンAは目や粘膜には驚くほどよく効くが、なぜか街の薬局では売っていない。
ビタミンAは何ゆえか、街の薬局では売っていない。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので過剰に摂取しても尿には出てこないで蓄積される。その結果、過剰接種の副作用として、頭痛、脳脊髄液圧の上昇、頭蓋内圧亢進症や皮膚のはげ落ち、口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状が見られる。ビタミン類の中では、ビタミンAは過剰摂取での副作用がかなり強いので、勝手に使用することを避けるために一般の薬局では置いてないのであろうか。それとも単に需要がないからなのか。
エアコンを入れるようになって目や皮膚の乾燥が目立ってきた。ビタミンEは、抗ガン治療をしている間中飲んでいたせいか口内炎にはならなかったし皮膚のトラブルもなかった。
ここ最近、皮膚のトラブルが多いのでビタミンAも飲んでみることにした。牙城接種を避けるため2日に一回飲むことにしたが、それでも1か月経ってみると、かなり粘膜のトラブルがほとんどなくなった。
これからも続けるために、ビタミンAについて調べてみた。
【ビタミンAの働き】
ビタミンAは、油に溶けやすい性質を持つ脂溶性ビタミン。
多く含まれる食品は、豚レバー、鶏レバー、ウナギ、バター、鶏卵などの動物性食品。
体のなかに入ったビタミンAは脂肪とともに小腸から吸収されると、ほとんどは肝臓に蓄えられ、そのほかは血液によって心臓や肺、腎臓など、各組織に運ばれていく。体のなかでは3つの活性型「レチノール・レチナール・レチノイン酸」として、存在する。主な働きは、皮膚や粘膜を健全な状態に保つ。
【植物性食品に含まれるビタミンAの前駆体】
、植物性食品に多く含まれている、ビタミンAの前駆体である「プロビタミンA」について。
プロビタミンAとされているものはαカロテン、βカロテン、βクリプトキサンチンなどである。これらはカロテノイドと呼ばれ、赤や黄などの色素成分で、600種類以上発見されているカロテノイドのうち、プロビタミンAとして働くのは約50種類。
体のなかでビタミンAが不足すると、プロビタミンAから必要な分だけビタミンAが作られます。植物性食品ぬ含まれるプロビタミンAはたくさん摂取したとしても、過剰摂取にはならない。
プロビタミンAのなかでは、βカロテンが最も効率良くビタミンAに変換される。
αカロテンとβクリプトキサンチンの変換効率は、βカロテンの半分程度です。βカロテンの変換効率が良いとはいえ、βカロテンはビタミンAの約1/12の作用だといわれている。
プロビタミンAを多く含む食品は野菜で、特に100g当たり600μg以上のβカロテンを含む野菜を緑黄色野菜と呼ばれるホウレン草、ニンジンなどの色の濃い野菜である。トマトやピーマンも緑黄色野菜であるが、βカロテン量は600μg以下である。
食品中のビタミンA量を表すレチノール活性当量とは
食品に含まれているビタミンAの量は、「レチノール活性当量(μgRAE)」として示される。動物性食品に含まれているビタミンA(レチノール)量と、植物性食品からのαカロテン、βカロテン、βクリプトキサンチンの量に変換率を考慮した数値を合計して表す。
レチノール活性当量を算出する式は以下の通りです。
【ビタミンAの1日の摂取目安量】
日本人の食事摂取基準2015年版で示されているビタミンAの食事摂取基準は、年齢や性別で異なり、18~69歳の推奨量は以下の通り。推奨量は1日当たりのレチノール活性当量で示される。
・18~29歳:男性850μgRAE、女性650μgRAE
・30~49歳:男性900μgRAE、女性700μgRAE
・50~69歳:男性850μgRAE、女性700μgRAE
またビタミンAは、健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限「耐容上限量」が、体内に蓄積されるビタミンAの過剰摂取を考慮するために定められている。
18~69歳の1日の耐容上限量は
・18~69歳:男性2700μgRAE、女性2700μgRAE
なお、耐容上限量とは健康障害を引き起こすことがない上限量で、これを超えて摂取すると、過剰摂取によって生じる潜在的な健康障害のリスクは必ずしも障害を起こすわけではないが、高まると考えられている。
ビタミンAは脂溶性で肝臓に貯蔵されるため、過剰摂取によって蓄積量が増えると、さまざまな健康障害を起こす可能性がある。成人であれば、短期的には吐き気やめまい、頭痛、目のかすみなど、長期的には肝機能の異常、中枢神経系への悪影響、骨・皮膚の変化などの症状を呈することもある。
一方、子どもの過剰摂取では、頭蓋内や骨格に異常が発生する可能性があり、また、妊娠中の女性では、胎児の奇形に関連があるとされているため注意が必要である。
ビタミンAは、脂溶性なのでソフトカプセルに入っていて、カプセルに色がついているのは紫外線によって分解するからである。保存は光の当たらないように注意する。
肌のなかのビタミンAは、紫外線を浴びると、紫外線の光線エネルギーを受け止め、細胞が損傷するのを防ぐ働きがあると考えられ、天然の日焼け止めといわれるほどである。 しかし、紫外線を浴びると、肌内部のビタミンAは破壊され減少してしまう性質があるので、毎日「補給」する必要がある。