岸田首相は当初、内閣と自民党による合同葬を検討していたものの、副総裁麻生氏の猛反対に押し切られてうなずいてしまったらしい。
国葬の説明もあやふやで言い訳に終始して、岸田首相の丁寧な説明はどっちつかずであった。


安倍氏国葬は参列希望殺到どころか、〆切り過ぎても「諸外国から返事が来ない」と外務省困惑という記事まである。国民の税金の無駄使いという批判もかわせそうにない。


政府の言う「丁寧な説明」という言葉は、確か、安倍元首相の決まり文句であったはず。実体のない言い訳を単に繰り返すだけののことを「丁寧な説明」と名付けただけのこと。岸田首相の常用語句は「しっかり」であった。どうも人は自分に欠けたものをよく認識できるものらしい。


選挙の三種の神器とは、日本における公職選挙で必要とされる3つの要素-「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つのバンについての比喩表現である。この選挙の三種の神器「サンバン」を使って、選挙の票を集めるのである。

政治家にとって集票こそがすべてである感がする。この集票に統一教会が大きな影の力として働いたのである。


安倍元首相の国葬の「丁寧な説明」には、この統一教会による集票を抜きにしては語れない。統一教会は見返りに時の政権による後ろ盾をアピールするために利用した。日本の国会議員を統一教会の広告塔にしたのである。


安倍元首相は、統一教会の集票の元締めであったという事実こそ、国葬の対象にはなりえない人物ではなかったのか。

統一教会の文鮮明氏の主張によれば、「日本を韓国が支配する」ことが最終的な目標であるならば、日本の国会議員が賛同するのはおかしいのである。集票の為ならば、日本なんかどうなってもいいというのか。そこんところをもっと丁寧に説明してほしい。

参考までに統一教会の反日思想についてあげておく。
【反日思想】WIKIPEDIAより
・日本は「サタン(悪魔)の国」であるとの反日教義が教えられているほか、教祖の文鮮明は日本民族や天皇への侮辱的・差別的な発言を繰り返していたことでも知られる。
・文鮮明は教義の一つとして、「日本の天皇と韓国の王とが交差結婚をしなければならない。」「日本の皇室と(文教祖の)孫たちが結婚する時が来て、すべての国の王権の代表者たちと結婚する時代に入る。」「韓国が支配された立場とは逆に日本を支配するところまでいかなければなりません。」と説いた。


面倒なことになり始めるや、麻生副総裁はだんまりを決め込み、岸田首相は「誰が国葬なんかにしようと言い出したのか」と愚痴る。振り上げた日の丸の旗をどう下げればいいのか頭が痛い政府。どのようにしても逃げ隠れ出来ない。尻尾は国民に丸見えである。


今では、同じことを繰り返す紋切り型の「丁寧な説明」の向こう側が透けて見えてしまっている。自民党の選挙の集票と引き換えに統一教会の宣伝塔になるというギブ・アンド・テイクの関係と、その中心に安倍元首相がいたことを明確にすべきである。

今のところ、安倍元首相の妻・昭恵夫人に国葬を辞退してもらうことが唯一の救いらしい。しかし、もはや2週間後に控えた国葬の準備は着々と進んでいるのではないか。

「国葬は思いのほか経費が掛かる。国民の税金を使うのは辞めて、内閣と自民党による合同葬にする。」とはっきり岸田首相は言えばよい。もはや国民は文句を言わないであろう。岸田首相は今こそ「しっかり」してほしい。
葬式をしたくてもそのお金さえない国民がいることをお忘れなく。

国の借金の総額は約1200兆円に達する。2022年6月時点では、国民一人あたりに直すと約1千万円の借金になる。これ以上国民の借金を増やさないでほしい。いつのころからか、テレビでその日の株価が表示されるようになった。ついでに日本の借金総額も表示してはいかがなものか。