空の雲を見るのが好きで、いつも空を見上げては今日は雨が降りそうだとか思うのが癖になっていた。しかし、いつのころか、建物が増え、それにしたがって電柱や電線も増えるようになってからは、いつのまにか電柱オタクになってしまった。パソコンには、電柱の画像で一杯になっている。今では、出来るだけ珍しい電柱に限るようにしている。


電柱のファイルにたった1か所しかないのが、木製の電柱である。以前名古屋郊外で木製の電柱を見つけたのであるが、その時は撮り損ねてしまって今でも心残りであるが今では場所が分からない。
今回は息子が散歩がてらに歩いていて見つけたという木製の電柱であるが、同じ場所に行けるかどうかが問題であった。それでも根性であっちやこっちへ迷いながらやっと探し当てた。木製の電柱はこれで2本目である。ただ、これでも電柱なのかと思うほど短くちょっと期待外れではあったが、もとはきっと立派な電柱だったであろうということで自分を納得させた。


斜めに傾いて支え棒もないが、結構太い電柱である。街灯のためだけに電線が引かれている。
電力会社が送電・配電を目的としているものを「電柱」と言い、一方、NTTなどの通信会社が電話回線や光ケーブルを各家庭に届けるためのものを「電信柱」と呼ぶらしいので、この柱は電柱ということになる。


町名のプレートが貼ってあることでもう一つの役割を果たしている。


「電柱札」と言うものが地上約3メートルの高さで取り付けてあるが、右上の白いプレートがそれなのかな。
緊急時の場合、自分のいる場所が正確に伝えるには近くの電柱や電信柱のこの「電柱札」を見ればよいということである。


高さが足りないので木の棒を継ぎ足してある。年季を感じる電柱である。


電柱の根元はしっかりとコンクリートの中に埋まっている。最後の最後まで立ち続けることに意義を見出している電柱である。頑張れ、木の電柱!