自販機横の二つ目のゴミ箱は、非常に特徴のあるデザインになっている。

何がユニークかと言うと、ごみを捨てる部分の丸い穴が二つあるが、中で二つに分かれているわけではない。一見すると、ペットボトルとアルミ缶に分別するために二つの穴があるように思えるが、決してそうではない。では何のために穴が二つ開いているのかと疑問が当然湧いてくる。


「自販機横のゴミ箱には、二つなぜ二つの穴が開いているのか」というテーマについて日夜考え続けた結果の結論がある。

1・自販機で買ったペットボトルかアルミ缶以外を捨ててはいけない。そのためにも、捨てる穴はペットボトルやアルミ缶の底面を連想させるように小さく丸くして視覚的に訴えているのである。

2・雨が降りこまないように穴の角度は垂直にし、容器の底面に合わせて面積を小さくするために円形にしてある。

3・四角い形の自販機の横の丸い穴はその対比からもよく目立つ。同じ形の繰り返しは、特によく目立つ。

4・丸い二つの穴は、目の様でかわいい。擬人化されたゴミ箱に、人は親しみを覚える。


今回のこのゴミ箱さんの二つの目は、中に入れられたペットボトルがブルーと赤であるために、右目と左目が異なっていると表情豊かに感じる。人の顔を描く場合でも左右の目を少し非対称にすると表情が複雑に見える効果がある。


更には、このゴミ箱さんの場合、二つ目の下に貼られた赤いテープ状のものが口に見えるので擬人化効果は増大する。
この赤いテープも又右側に二つの白い円があるため、口の表情に動きを加えている。

このゴミ箱さんの顔は偶然とはいえ表情が豊かに演出された良い例である。

わざとらしく擬人化されていない点がさりげなくて、シンプルなデザイン性を保っている。この二つ目ゴミ箱さんと同じような特性を持つデザインは旧型の帽子を被った赤い郵便ポストではないかと思っている。