近所のセリアに行って帰ってきた息子はぷんぷんもので、インシュロックがなかったというのである。そもそもインシュロックが何なのか分からない。よく聞いてみると結束バンドのことであった。

わが息子は一円でも安い機材を求めて、大阪はもとより京都などの近隣地域までも車に乗って探し回る。私にすれば時間とガソリン代をかけてまで本当に安くなるのかと疑問であるが、それが積み重なってどこの店はこんなものが安いという情報を頭の中にため込んでいるらしい。一種の執念である。


昔の結束バンドは繰り返し使えなくて一度締めてしまうと、後は切らなくてはならない。繰り返し使える結束バンドは本当に便利である。この結束バンドは、色んな所で売っているらしいが、息子の言うのにはセリアが一番安い。ただ、どこのセリアでも売っているとは限らない点が問題だということである。これももうすぐ値上がりするかもしれないので買いだめするというのである。


25本入り100円である。
ただ、セリアでは白い結束バンドだけが繰り返し使えるタイプで、黒い結束バンドは繰り返し使えないのが残念なところである。


先端が丸くなっていないと使えないというのだ。次はこの先端を切っておこうというのである。この作業が大変なようで、今のところアール型のカッター器具が欲しいそうであるが、高いので躊躇しているということである。


この結束バンドで、映画やテレビを見ていていて誘拐された場面なんかで手を縛られているのを見るが、自分で外せないのかという疑問がわく。二人がかりなら絶対外せると思うのだが、犯人は繰り返し使えない結束バンドを使っているのか。出来ることなら、繰り返し使えない結束バンドの製造を禁止してはどうかなとも思う。