タコイチという魚屋さんに「アンコウの胃袋」というものが売っていた。アンコウの胃袋だけを集めて売っているなんてちょっと変な感じがするが、きっと美味しいから特別に集めて売っているのだと考えて値段も安い(1パック100円)ので買うことにした。


アンコウの胃袋って一体どんな形かと思ってよく洗ってまな板の上に広げてみた。何となくタコの頭のようにも思えるが、確かに胃袋である。NETで調べたら茹でてポン酢で食べるとおいしいと書かれてある。


臭みとりにしょうがの薄切りを加えた熱湯に少し(かなり)気持ち悪い胃袋を放り込んで茹でる。NETには、2~3分さっと茹でると書かれてあったが、念のため5分ほど茹でた。


何と真ん丸の胃袋に戻った感じである。こうなるといよいよタコの頭に似てきた。大きさは半分ほどに縮んだ。


良く研いでおいた包丁で短冊に切る。ジーッと見つめていたがなかなか味見する勇気が出ない。この時には家にはまだ誰もいない。仕方ないので意を決して試食することにした。


まず試食するにあたって、できるだけ無難な方法からやることにした。ごま油でスパイスと塩をかけて焼くことにした。食べてみると結構いける。これで少しは抵抗がなくなった。


次は、本来の食べ方をやることにする。

少しでも本格的に、大根の千切りに紫蘇の青葉を散らしたものの上に3切ほど置いて卸ポン酢で食べることにした。お思いの外コリコリして美味しい。これなら大丈夫だということになった。後からやってきた息子たちは美味しいと言ってあっという間に平らげてしまった。結局、私は3切しか食べられなかった。

NETの感想では、もちもちして美味しいと書かれていたが、きっとさっと茹でればきっとそんな食感なのだろう。5分も茹でると大きさも半分ほどに縮んで食感も硬くなったようである。まあ、それでもおいしい。出来れば、おろしポン酢よりゆずぽんの方がよかったような気がする。

因みに、油で炒めると更に2分の一になるので、元のサイズからすると4分の一になってしまう。計算は合っている。