「鮮度を長持ちさせる袋」は本当か再実験してみた。
コロナ感染が広がって以来、外食は一切やめてオール自炊ということにした。ところが、野菜は嵩張る上に、夏場は特に腐敗するのが早い。野菜の鮮度を保つにはどうすればよいかあれこれ試行錯誤した結果、買ってきた野菜を水道水で洗って乾かしできるだけ空気との接触を少なくしてラップで巻いた後、ポリ袋に入れて口をしっかり止めると1週間は何とか鮮度を保つことができた。水道水には塩素が含まれているので最低限の殺菌効果は見込める。更に、冷蔵庫内をアルコールで拭いて殺菌するとかなりの効果がある。思いのほか冷蔵庫内は細菌の倉庫になっている可能性もある。せめて2週間に1度アルコール消毒しておくと野菜同士の細菌のうつしあいは防げる。
実験の条件をそろえるのは思いのほか難しい。野菜自体の汚れの程度が違っているかもしれないので、水道水で洗って乾燥させてから使った。勿論冷蔵庫内部もアルコール消毒しておいた。袋の口もしっかり密封しておいた。もし、2等分する場合もカットする包丁の条件を同じにしなければならない。
キュウリでは1週間たっても両方とも比較できるような変化は見られなかった。
そこで腐りやすいバナナで実験してみた。同じ房のバナナを2等分して、水洗いして乾燥させた。
5日後の変化はほとんどなかった。10日後の変化としては、ちょっと普通のポリ袋の方がバナナの皮の斑点が多くなっている。
それでもこの程度の違いである。
皮を剥いて比較したがこれもあまり変化がない。普通のポリ袋の方のバナナの先端は他の野菜に押されて傷ついて変色しただけである。
結論として、この物価高の昨今、わざわざ高いポリ袋を買うより、野菜自体を衛生的に保ち、冷蔵庫内を消毒しておいた方が良いように思う。NETの実験結果はもっとっもらしいが、その差は大したものではないように思う。もし、野菜が何とか1週間腐らないようであれば自炊するのに何も問題はないように思う。野菜室の管理を怠らないことの方が特殊なポリ部蔵を買うよりもいい。コロナになって以来、自炊の食材についてかなり見方が変わったようである。更には値上げラッシュも加わって倹約する工夫についてもあれこれ考えさせられた。