関西では、今年は、寒暖の差が大きくなりそうなのできっと紅葉が鮮やかに色づくだろうと思っている。


紅葉の葉っぱの形は他の木の葉と違って落ち葉の一枚一枚が生き物のような気がする。


紅葉の絵柄の扇面を無数に作ったが、紅葉の原型は実際の紅葉の葉からトレースしたものである。
紅葉の葉に黒い絵の具を塗ってコピー機で原型を作るのである。


赤い紅葉や七色に輝くホログラム箔の紅葉は、「秋の夕日に照山紅葉~」の歌詞にぴったりである。


万華鏡ソフトで作った絵柄は、紅葉の華やかさを見事に表している。


ユネスコの無形文化遺産にも登録されている能の本来の姿は屋外で行われる薪能である。特にかがり火に映える幽玄の世界に最も合うのはさくらであるが、季節的には紅葉の時期が最もいいように思う。紅葉の扇にかがり火の印影が生き物のようにうごめく情景を想像してしまう。

紅葉は摂氏8度以下になると葉のクロロフィルの生成が抑制され、赤いアントシアニンの生成が促進されて葉が赤く色づくということである。今年の紅葉はきっと日本の雅の世界を演出してくれることだろうと期待している。