もち麦に赤飯の素を入れて炊くとそれなりに美味しい。
もち麦掛けを炊いても、それだけではちょっとまずくて毎日が食べられない。炊飯器で普通の白米として炊くとちょっとパラパラで硬い。チャーハンやお粥にするときはそれでもいいが、もう少しふわっと炊くには玄米として炊くとおいしくなるが、味がいまいちである。
そこで考えたのが、赤飯の素を入れて味塩を加え、更に料理酒を加えて炊いてみた。
それが思いのほか美味しくそれだけでも食べることができる。水に浸しておくこともしないで、水加減も火加減も玄米仕様で炊けばよい。柔らかいのでお粥にするにも雑炊にするのもすぐできる。
その上、もち麦は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の比率が1対2で、100グラム中約1割が水溶性食物繊維である。穀類や豆、野菜などは食物繊維が多いと言っても不溶性食物繊維の方が圧倒的に多い。
調べてみると「水溶性食物繊維は、腸内で水を抱え込み粘着性のゲル状成分となり胃腸内をゆっくり移動するので、お腹がすきにくく、食べすぎを防ぐ効果がある。 また、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあるだけでなく、胆汁酸やコレステロールを吸着し体外に排泄する。」
一方、「不溶性食物繊維は、水に溶けずに、水分を吸収して便の嵩を増やす作用がある。 不溶性食物繊維の摂取によって便の嵩が増える。 すると大腸を内部から圧迫され、蠕動運動(ぜんどううんどう)と呼ばれる腸の動きが活発になり排便が促される。」
この不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方をバランスよく摂取することが望ましいが、どうしても水溶性食物繊維の量が不足しがちになる。その点を補う理想的な穀物がもち麦である。スーパーなんかのおコメ売り場にはまるでサプリのような扱いでほんのわずかのもち麦をパックにしたものが売られているが、あれは気慰みでしかない。白米を玄米にするか、もち麦にするかで、その効果が期待できるというものである。人の体質にもよるので、試しに2週間ぐらい試してみるとよく分かる。
口から入るものは薬か毒かと考えると、精製された白米や小麦粉などの食品は毒である。