駅前のコンビニの角を曲がったところに、隠れるようにしてたたずむ自販機横の二つ目ゴミ箱さん。しかし、見慣れないバンドで頭と体を連結されている。人間ならさしずめズボンのずり落ちるのを防ぐサスペンダーと言ったところである。


黄色い自販機の後ろに斜めにかしいで立っている。その自販機は、100円自販機である。
自販機の占めている面積は三角形の土地の端っこである。駅前の地下の高い場所であるから、ゴミ箱さんも並んでは置けないので自販機の後ろに置かれているらしい。


100円自販機のドリンクは、普通スーパーなんかでは見かけないものが多く、値段が安いこともあって思わず買ってしまう誘惑の自販機である。この100円自販機も、物価値上げラッシュの流れの中でいつまで続けられることか。


自販機横のゴミ箱さんは、ちょっと強い風が吹いたり酔っ払いに蹴られたりすると、上部と下部がバラバラになってしまうらしい。そこでゴミ箱を管理する人達は色んな方法で上部と下部を繋げて自衛してきた。それがかなり手作りなので見場を悪くしてきた。しかし、このゴミ箱さんは何とスマートではないか。頭部分と体部分をサスペンダー風に連結しているのである。その上に紐の幅が目の間の間隔にフィットしているのでずれることがないよくできたプロダクトデザインでもある。
この二つ目ゴミ箱さんは、今のところスタイリッシュ的にはナンバーワンである。


こんな目で見直した100円自販機は、きっと企業努力で何とか継続してくれることを願う。