虚偽の診療明細を平気で書いて恩に着せる医者に対してどうするべきか。
個人的に掛けている医療保険に日帰り手術の請求をしようと、かかっていた医院に診療明細の請求をした。頂いた診療明細を見ると全く違った手術の名前があり、これは何かの間違いではないかと医療事務の人にきいてみたが、要領がよく理解できないので先生が出てきて説明をしてくれた。
先生が言うのには、「この手術は保険が効かない自由診療で、普通ならば2~3十万するところであるが保険診療扱いになるようにしてあげたから数千円で済んでいるのだ。」と、感謝してもらわなくてはと言わんばかりに憮然とした態度である。
私は無理に保険を使えるようにしてほしいとは一度も頼んだことはないし、そもそもその治療が自由診療のものだということすら知らなかった。無理して規則を偽ってまで保険診療にしてほしいとは思わなっかし、そんな事実を知りながら保険請求しようともしなかったのである。確認のためにNETで自由診療の値段を調べてみたら10万円ぐらいであった。
自宅へ戻ってNET検索をして調べてみたところ、恐ろしいことが分かった。偽造した診断書で保険請求すれば犯罪で、私が罪に問われることになるらしい。医師も診療明細を偽造すればやはり犯罪であるらしい。それで、どこの保険会社かを気にして一度電話をかけて確かめるなんてことをしつこく言い張っていた。
何か先に手を打とうとしていたのか。今まで保険請求した場合、医療機関がどこの保険会社で何支店かまで聞いてくることは一度もなかった。その上、診断書を書くことも渋っていた。何やらうさん臭さ満杯である。医者に対する信頼は霧散してしまった。
このクリニックの医療明細を見ることがなければこんなことには気づかないままであった。
もう一つ腑に落ちないことがあった。ある歯医者の自由診療の領収書が、文具店で売っている簡易領収書の手書きで、高額にもかかわらず印紙も貼っていないので、いつもの領収書と医療明細にしてほしいと言ったところ、「自由診療については当院ではコンピューターによるレセプトは扱っていないし、診療明細も発行していないが、どうしてもいうのなら手書きする。」と言って診療明細とは程遠いものを書いてくれた。
同じように自由診療であったが白内障の日帰り手術をした眼医者ではきちんとパソコンで制作した領収書と診療明細(レセプト電子請求)を発行してくれた。いろいろ考えた結果、この歯医者には今後行くのはやめようと決めた。
今まで医療明細なんてじっくり見ることも保存しておこうとも思わなったが、3年間の医療の領収書と明細書は保存しておいた方がいい。出来れば医者の話も録音しておいた方が良いかもしれないと思えてきた。
よく、「あのクリニックは何でも保険適用にしてくれるからいいのよ」という噂がひろまって、人気のクリニックがあったという話を聞いたことがあるが、これも、患者集めのためにクリニックが規則を破ってまで保険適用をやっていた例なのであろうか。
大きな町の駅前には医者がひしめき合って、過疎化の進んだ地方では無医村で困っているという現状もTVでよく見かける。不適切な医療請求をしているかもわからな医院を一体どこに言えばよいのか。医師会なのか、税務署なのか、消費者センターなのか。それとも消費者庁へ問合せれば、どうすればよいのか教えてくれるのか。消費者庁大代表(03-3507-8800)に電話するべきか。全国保険協会というのも考えられる。
参考までに
(虚偽診断書等作成)
第百六十条 医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、三年以下の禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。
【医師に限定した私文書の無形偽造・変造】