歯医者というのは、ストレスがたまる職業であるのはよく分かる。しかし、駅前周辺には歯医者が乱立していてなかなか競争が激しい。そこで客集めに技術か値段か説明上手かということになる。前回まで通っていた歯医者は値段は安いが技術面で問題があったことが一番の問題点で、歯医者を変えることにした。

次の歯医者を決めるのに、迷いまくったが、口腔外科とレーザー治療がある事と自宅から歩いて通えることが最低条件で探した。
探したところはこの条件に合っていたが、待合室が狭くてごちゃごちゃしているのがいまいちであった。基本的なこととは違っているので、この歯医者に行くことにした。


治療室に歯の治療模型がずらっと並んでいた。担当医に写真を撮ってもいいかと聞くとOKだったので、スマホで落ち着いて撮ることができた。


考えてみると差し歯や入れ歯を支えるのは大変なのだ。外側からはできるだけ支えの金属やプラスティック部分は見せないようにしなくてはならないのである。


これは虫歯治療の模型。小学校の頃は歯の治療はここ止まりであった。


歯の支えを作って隣の歯との間に入れ込むことによって支えているらしい。


歯の内側にフィットするプラスティックの支えを作って入歯を保持する仕掛けのようである。


こちらの方はプラスティック部分がなく金属の針金だけで支えているようである。

「8020運動」というのがあり、この運動は「80歳になっても20本の歯」という意味で、残歯数が20本以上であれば、ある程度硬い食品でも満足に噛めるので、歯を残すスローガンとなった。

両親や夫が亡くなって火葬すると、驚くほどの入れ歯が出てきてびっくりした。亡くなった年は母が66歳、父が88歳、夫が61歳であった。3人とも20本未満しか自分の歯はなかった。現在私はまだ28本の歯がある。今回の新しい歯医者で80歳で20本の歯を残したいかと聞かれて即座に「イエス」と答えた。

入歯や差し歯やブリッジだらけの歯になることができるだけ避けたいものである。これらの歯の模型を見て以来、いつも以上に熱心に歯を磨くようになった。