北朝鮮が核弾頭を高高度で撃てば電磁パルスによって電子機器の機能が停止して日本やアメルかは国が麻痺すると脅したことがあった。そこで、せめて自分のスマホやパソコンぐらいは守りたいというので、電磁パルスを防ぐためにアルミホイルでぐるぐる巻きにするような我流の実験をする人の記事が増えた時期があった。
たまたまその実験の記事を見つけて読んでいたら、お菓子のアルミの真空蒸着のポリ袋は電波を通すので意外であったと書かれていたのを見つけた。仕事柄、アルミ蒸着の箔のことについてはちょっと詳しいので、その理由を書いてみる。


これは、紅茶の入っていたポリ袋である。中をのぞいても光っていてアルミの金属色の輝きが見えるばかりである


しかし、天井の方に向けてライトの方向を見てみると、何と青いライトの光が透けて見えるのである。


この写真では斜め上の青く光っているのが、天井に付いているLED電灯の光で、アルミのポリ袋を透過して見えているのである。

電灯の光がアルミのポリ袋を透過するという事は、アルミの金属粒子がそれ位薄いという事である。金属粒子の間を光りが通り抜けているという事である。隙間があればこそ、高周波の光は通り抜けていくのである。まして、もっと周波数の高い電磁パルであれば余裕で透過してしまうということである。


ならば、アルミホイルはどうかというと・・・・・


天井にかざしても電灯の光は全く見えない。ということは、見えないくらいアルミの金属原子が密に並んでいるという事だと推察できる。

電磁パルスは、空間では隙間や穴があれが通り抜けていくが曲がることはできないのでアルミ箔で何重にも巻いて縁を折り曲げれば、携帯の電波ぐらいなら透過できないという事になるのであろう。ただ、高高度核爆発によるEMP(電磁パルス)のような強力な電磁パルスを遮断できるかというと、それは別問題である。電磁波防御布ならスマホ位の電磁波なら十分遮蔽できるようである。


これはお茶の真空パックであるが、この袋は、真空蒸着ではなくアルミ箔とポリフィルムを張り合わせたもののようである。


これは、ブレンド茶のポリ袋である。一見すると、お菓子のアルミポリ袋に似てはいるが、アルミの質感が残っていた。


このポリ袋を電灯にかざしてみたが、電灯の光の透過は全く見られなかった。これは使えそうなので置いておくことにした。

父が残した古くて大きな金庫が使わないままに残っているが、ドアの隙間をアルミ箔や電磁波防御布で完全に密閉出来れば、まさかの場合に備えて使えるかもしれないと思う。

NTTのサイト「<b><a href=”https://www.rd.ntt/se/media/article/0036.html&#8221; target=”_blank”>電磁パルスとは?HEMPなど電磁パルスによる被害の仕組み・原理と対策 | 地球の未来を宇宙から考えるメディア Beyond Our Planet</a></b>」を見れば詳しいことが書かれている。

電磁パルス(EMP: ElectroMagnetic Pulse)とは、強力なパルス状の電磁波である。大規模な太陽フレアに伴って発生するほか、上空30km~400kmの高高度での核爆発や高強度電磁界(HPEM: High-Power Electro-Magnetics)発生器などにより人為的に発生させることも可能で、人体に直接の影響はないものの、電子機器を損傷・破壊し、電子機器を使用した通信や電力、ガス、上下水道、交通などのインフラに障害を生じさせる。現状ではほとんどの電子機器が、太陽フレアによる磁気嵐被害やHPEM発生器、HEMPによる攻撃を想定せずに作製されているため、仮にこれらの被害や攻撃を受けた場合は壊滅的な打撃を受け、復旧までに数か月~数年かかるともいわれているということである。

もし、HEMPによって社会が麻痺すれば、電気のない時代へ一瞬にして戻ってしまうことになる。そうなれば、原始的な生活をしている地域の方が生き残る確率は増えるという事である。ぜんまい仕掛けと手動の時代である。