「ほたる」という名の高知県四万十町産・真っ赤なトマトは水に沈んだ。
真っ赤なトマトをいただいた。真っ先に目に留まったのが「ほたる」というトマトの名前であった。蛍はきれいな水辺でしか生息できない。四万十川は日本一の水質のいい河川である。そこで育ったトマトだから「ほたる」なのだ。ネーミングとしてはA級クラスである。
「トマト」という名前は、メキシコの先住民の言葉「トマトゥル」に由来していて「膨らむ果実」を意味する。日本名は赤茄子(あかなす)、晩茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)などとも呼ばれていた。
トマトの面白い名前をあげてみる。
「桃太郎」「アイコ」「闇落ちトマト」「越冬トマト」「ルネッサンス」「アメーラ」「ディノエッググリーン」「キャロル7」「ブラックチェリー」「ブラッディタイガー」「つやぷるん」「プリマドロップ」「サントリールビーノ」「チェリースノーボール」
トマトの種類はものすごく多い。きっとその各々に名前が付いているのだろうが、面白くてインパクトのある名前はそれだけでよく売れるという事である。
貰ったトマト「ほたる」は名に恥じないトマトなのだろうか。名前に恥じないトマトであることを祈りながら洗って切ってみる。
切ってみると全く水っぽくない。ぎゅっとしまっている。ずいの中から液だれがない。
何よりも赤色が濃く見事な真っ赤な色のトマトである。
ならばこのトマトは水に沈むのか。試してみると見事に水に沈んだ。
では味はどうかというと・・・甘くて実が引き締まっている。きっと料理に使っても形が崩れないのだと思う。
「ほたる」は、料理には使わずに生でそのまま食べることにした。5個入っていたいたので2個は後日にとっておいたところ玉ねぎの陰になってすっかり忘れていて10日も経ってしまっていたが、冷蔵庫にも入れていなかったにもかかわらず何ともなっていなかったのには驚いた。