ピクセルスティックとは違った仕掛けのライトペインティングで作った画像に目を付けて光りから生まれた子供たちを作ってみた。

「光子(こうし)」という概念が物理学で定着して以来、この「光子」なるものを見たいなあなんて思うようになった。そこで光の子を作ってみたのである。
何でも擬人化すればいいのだ。擬人化するのには適当に目鼻を付けるだけでOKである。

余談ではあるが、「光子(みつこ)」という香水がゲランから出ていて、人の名前が付いた香水に不思議な魅力を感じたものである。


何でも改造する息子が、光を直進させるアクリル板をレーザーカッターで切り抜いて懐中電灯の先に自由に取り換えができるように改造した。


この先端部分は3Dプリンターで作ったらしい。


アクリル板でいろんな形をくりぬいてくれた。

一番の改造は、この懐中電灯の光を自由に変化させる電子回路を作ったことで、これで光の色を色々に変化させることができるようになり、ライトペインティングの画像の幅が広がった。

ソフトとハードの両方に強い我が息子は、ライトペインティングにおいて特異な才能を見せている。


漫画やアニメの世界では「異世界」が大流行である。ただ、この異世界の有り様は人間世界とあまり変わらない。私なら光りの光子達の世界なんかを想像してしまう。
ただちょっとサービスで目鼻なんかをちょこっと付けてみたら、面白くてやめられなくなってしまった。


ライトペインティングの画像から受ける印象に合わせて目をつける。この子は少し困っているようである。


何か見て笑っている。


「ギョギョッ」と驚いている。


「あらあら」と、呆れている。


慌てて駆けつける子。


「なんだって」


「もう殆んど成すすべもないのでは。」


「アッ、いい事思いついた。」


「しかしなあ~」


「何だか自信がなくなってきた。」


「馬鹿もん、グダグダ言ってないで行動しろよ。」


「あれー、エネルギーがなくなってきたよ。」


「もっと光を! だってさ。」

これらのやり取りに要する時間は、光の速さ「秒速30万キロメートル」である。光は一秒間に地球を7周半する。こんな異世界に生まれ変わったら一体人間はどうするんだろうね。人間世界のミサイルの早さなんてカタツムリ同然。人間の戦争なんてあっという間に片が付いて人類は消滅。

異世界のお話なんかしているうちに地球はなくなってしまう。