全長25センチほどの2匹のペアのクマさんがリサイクルショップでの籠の中に押し込まれていた。
こうしてみれば結構きれいな熊さんである。

最初、このクマたちを見つけた時は小汚いポリエチの薄汚れた袋に無造作に詰め込まれていて、値段票(110円)も擦り切れて汚れていた。そのままでは触るのさえ遠慮したいような代物に見えたが、袋の上から見たクマたちの洋服がそれだけでも値打ちなのではないかと思ったのが始まりで、あれこれ検査した結果、このクマたちを救うことにした。


この花嫁のクマさんは、特別誂えのパンティまで履いていた。


タキシードを着たこちらの花婿のクマさんは、立派な三つ揃いを着ていた。


どうしてこのクマさんが長い間売れ残ってしまったのかと考えた。

ウエディングがテーマなのがだめだったのではないかと考えた。一体このクマさんを何のために使えというのだろうか。ウエディングごっこを毎回やるのだろうか。結婚祝いや引き出物にするのも妙な具合である。これを作った人は何を考えながら作っていたのかと思わずにはいられない。初めの定価は一体どれぐらいだったのだろうか。

で、考えるに、リサイクルショップで展示する際に、この二つを離して別々に売ればもう少しましではなかったのかと思う。さらに言えばこのコスチュームもとればもっと良かったのではないかな。

それにしても2匹で100円とは破格の値段である。