中の島で車に乗っていて見つけた家のような巨大な車。下にキャタピラが付いているのできっと車だと思った。

2階建ての家より大きい車である。てっぺんには大きな円盤の屋根の様なものが付いている。信号が青になったので写真をきっちりとることができなかったが、前半分の写真でNET検索して見つけたのが、「地中連続壁掘削機」という名の工事車である。


一番近いのがこの工事車である。きっと上から見ればこんな感じだろうと思う。


このような物が道路の工事現場に鎮座していたのである。

この写真を掲載していたのは、株式会社神巧テクノワークスという会社で、以下はこの工事機についての説明である。

「回転水平多軸式掘削工法 [BMX.EMX.EM工法]
土留め壁、山留め壁、遮水壁、地中連続壁基礎等の大規模地下工事の地中連続壁工事に用いられ、強力なリバース循環にて高精度かつ高能率で掘削が可能な工法です。

特 徴
- MRD(低空頭台車)に搭載すれば空頭が制限される個所や狭隘部での施工が可能です。
- 垂直精度管理システムによりリアルタイムでの鉛直精度管理が可能です。
- 軟弱層・礫層・砂層・粘土層・岩盤層まで幅広い地層に対応が可能です。
- 後行エレメントでコンクリートカッティング施工が可能です。
- 深度150mまで大深度・高精度での掘削が可能です。
- ドラムカッター及びリングカッターを装着し掘り残しのない掘削が可能です。
- 地中連続壁杭(壁杭)の施工が可能で超高層ビルや橋脚基礎にも対応できます。」


もう一つよく似た工事車があった。それが上の写真である。

以下のサイトに詳しい説明が乗っていた。

<b><a href=”https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2011/05/news058.html&#8221; target=”_blank”>地中連続壁の「リアルタイム施工管理システム」を清水建設が開発:施工管理 – BUILT</a></b>

『大深度地下を利用して、道路や鉄道を建設する場合に必要な巨大な立坑をはじめ、敷地境界に沿って大規模な根切りを行う場合の土留壁では、通常は地中に連続壁を構築する。施工にあたっては、専用の掘削機を用いて、3×2メートル程度の溝を掘削し、鉄筋籠を建て込み、コンクリートを打設する作業を繰り返すことから、生産性の向上には掘削作業の効率化が欠かせないものとなっていた。

掘削作業は、クレーンで吊(つ)り下げた掘削機で行い、所定の位置に掘削機がセットされると、自重により地中に向かって掘進し、オペレータはモニターに表示される掘削機の底面と掘削計画線が一致するように、掘進方向を制御する。しかし、地盤の固さなどの条件が不均一のため、計画線通りに掘進するのは難しく、掘進中に掘削形状を確認する方法もこれまで無かった。

そこで清水建設は、掘削機の位置・姿勢と掘削形状を3D化して、掘削断面に欠損が生じている箇所を色分け表示する機能を備えた「リアルタイム施工管理システム」を開発するに至った。』

要するに、この巨大な車は連続に縦の壁を作りながら掘削する機械を搭載した車両なのである。兎に角、初めて見た時は、いったいこれは何なのかと唖然として見上げていて、写真を撮るもの忘れていた。こんな車が道路を動くところを見てみたいものである。道路が壊れないものかなとも思う。それとも分解して牽引車が運ぶのか。