「鶯ボール・塩ミルク」は、甘さも塩味もほんのりほんのり。
「昔ながらのなつかしい味」と書かれている様に、鶯ボールは戦前生まれの母でもよく知っているお菓子であるが、一体いつごろからあるのかと調べてみた。
鴬ボールは、昭和5年(1930年)に植垣米菓で初めて作ったもち米使用の油菓子で、カリント風味の米菓である。鴬ボールの白い部分はもちで、外側の茶褐色の部分は小麦粉であり、独特の形状は、油揚げの過程で自然にできる形だということである。
戦前においては、発売当時、支那事変があり、肉弾三勇士が話題となる時代背景から、製造過程の油揚げ時のはじける状態により「肉弾ボール」「爆弾ボール」と呼ばれていたが、戦後、平和の到来とともに現在の「鴬ボール」と改名された。その名前の由来は形が梅のつぼみに似ているので、「梅に鶯」の掛詞から「鶯ボール」と命名されたといわれている。
原材料は、もち米、小麦粉、砂糖、食用油、食塩のみを使用し、合成着色料、合成甘味料を一切使わない昔ながらのお菓子でもある。
堅いものが大好きな私は、この鶯ボールを贔屓にしている。鶯ボールも色んなものが発売されたが、今でもリピートしているのは抹茶味である。今回新発売されたのは、「塩ミルク味」。夏の熱中症を考えて作られた様である。
内側の白いところはもち米で、外側の茶色い部分は小麦粉で出来ているという事である。
添加物がない数少ないお菓子のひとつである。
61グラムで286キロカロリーであるから、100gに直すと469キロカロリーであるからカロリー的には高い。
しかし、量が61グラムとかなり少ない。
お皿に移してみるとこれがすべてである。鶯ボール自体は以前はかなり入っていたが、だんだん少なくなっていった。
この画像を見ると周りにびっしりお砂糖が付いているように見えるが、この白い粉は、ミルクと塩と砂糖のミックスパウダーのようである。食べてみると、甘みはほとんど感じないが、塩味もミルク味もそれほどでもない。要するの、3種類の物が等分に混ざってどの味も目立つことがない。特徴のない味といえる。どれか一つ際立てた方がよかったのではないかと思う。なんだかんだと言いながらポリポリ食べてしまった。堅い食感がお気に入り。思い切り硬いものを食べたいので、高いインプラントをしている。堅いものをバリバリ食べていると生きている実感がするのである。「骨までかみ砕く猛獣」で検索すると、一番目にハイエナが出てきた。そうか、私は生前ハイエナだったのだ。