人より聴力が良いという事は幼少のころより自覚していた。しかし、その為に夜になってあたりが静かになってくると昼間には聞こえなかった色んな音に悩まされて寝つきが悪くなって困った。

いつのころからははっきりしないが、頭痛が始まり、やがてキーンという音が聞こえるようになって耳鼻科に行くはめになったが、異常なしでどうしていいか分からなくなった。気をつけると軽いめまいも起こるようになり、総合病院へ行って検査をしたが特に異常なしということであった。

頭痛は天候と関係しているようであったが、めまいと耳鳴りの原因はわからずにいたが、2011年3月11日の東北地震の時に、目まいの原因は地震ではないかと思うようになった。それ以降カレンダーに耳鳴りとめまいと地震戸をマークするようになった。その結果、震源地が10キロ以下で震度4以上であれば耳鳴りが起こり、震源地が30メートル以下で震度5以上であれば2日前ぐらいから当日にかけてめまいがするのが分かった。ただ、距離や方向によってはばらつきがあった。耳鳴りは必ず一方の耳から聞こえたが地震の方向と一致しているわけでもなかったが、耳鳴りの程度や長さは地震の規模に対応しているようであった。

しかし、この耳鳴りは地震の6日前後に起こる上に、どこで起こるかは皆目分からないから、全く役に立たない。その上、この話をするとほとんど場合バカにされるのが落ちであった。

長い年月の間で、同じことを言う人に一人だけ会ったが、本人も半信半疑であった。

NETで検索しても耳鼻科に行くようにという記事ばかりだった。ところがここ最近になって、人間も地震の電磁波が聞こえているとという記事が増え、やっとほっとしたのであるが、年とともに高いキーンという音がやや低くなって余りはっきりと聞こえなくなった。

ただ思うに、地震の電磁波を聞き取る人の情報網を作ればきっと役に立つはずであると思っている。ナマズや鳥等の動物は言葉を話さないが人間は細かく状態を報告することができる。北海道から沖縄まで、数百人の人間の情報が集まればきっと役に立つはずであると確信している。

耳鳴り以外で一番多かったのは、満月が夜中に南中すると目が覚めるという女性であった。夜中に目がパチッと覚める現象は、本人でしか実感ができない不思議な現象である。このことから、人間の動物的な感受性はきっとたくさんあるに違いないと思っている。

今一番人にききやすいのは、耳を動かすことができるかということである。私は小学生のころにこのことに気が付いた。今でも耳はピコピコよく動くのでこの話題だけは気の迷いだという人はいないので聞きやすい。それでも耳が動く人にも出会ったことがない。私は耳を動かすことをコントロールできるが、私の妹は、コントロールすることができないので、自分の耳が動いていることを自覚できない。鏡の前で耳が動くか試してみてほしい。そして人間の知覚はもっと多義にわたっているのだということに気づいてほしい。

以下に人間の地震予知能力について参考記事をあげておく。


参考記事【こちらの記事は2019年4月16日の記事】
渡り鳥やサメ、ミツバチなどの生物は、磁気を感知して正確な方角を把握することで知られている。そして今、なんと同様の能力が人間にも具わっている可能性が東大などの研究によって判明した。これが事実であれば、「体感」で地震を予知できると主張してきた人々の存在も電磁波によって説明できるようになるかもしれない。


参考記事【研究でわかった衝撃の事実!】
これまで、ヒトが有する感覚は5種類(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)であり、磁気を感知する能力はないと考えられてきた。だが、東京大学と米カリフォルニア工科大学の地球科学者や神経生物学者らによる共同研究の結果、それが誤りだった可能性が示唆され、3月18日にインターネット上の専門誌『eNeuro』で発表された。
同研究では、地磁気を遮断した室内で、日米の18〜68歳の男女計34人を実験対象にして、その頭部を地磁気と同程度の強さの磁気で刺激した。すると、被験者たちの脳波が、磁気の向きに応じて無意識のうちに異なる反応を示していることがわかった。この結果から、ヒトは大まかではあるが、地磁気を感じ取る能力を持つと判断されたのだ。
研究チームの眞溪歩(またに・あゆむ)東大准教授は、「人間に未知の第六感があることが確認された。これを意識的に利用することは非常に難しいが、今後さらに詳しく調べて探っていきたい」(産経新聞、2019年3月19日)と語った。「第六感」と言っても、いわゆる日本でいうところの超感覚的知覚とは区別しなければならないだろう。実際に磁気を感じる感覚があるとするならば、それが正式な「第六感」とされ、科学的に未知の領域である超感覚については「第七感」と呼ばれるようになるかもしれない。


参考記事【地震の前に異常を示す動物たち】
1995年の阪神・淡路大震災の前兆証言を集めた『前兆証言1519!』(東京出版)では、記された前兆現象1711件のうち約半数近くが、動物の異常行動に関する報告だった。筆者は地震前兆研究家として数多くの事例を研究してきたが、そのなかでも、最も力を入れてデータ収集してきたのが動物の異常行動である。報告の多さはもとより、人間が日常生活の中で身近に観察できるため、大地震から身を守るためのノウハウになり得ると判断するからだ。
地震前兆現象の大家である故・池谷元伺大阪大学名誉教授によると、このような動物の異常行動のほとんどは「パルス電磁波」で説明できるという。地震の前に地下で発生する岩石破壊によってパルス電磁波が発生し、それが地上に伝搬して動物たちに異常行動を引き起こすというのだ。


参考記事【「体感」してしまう人々】
動物たちが電磁波を感知することで地震を予知するなら、今回の研究結果を踏まえて、地震前兆を捉える人間がいてもおかしくないはずだ。実際、これまで筆者が何度も紹介してきたように、地震前に体調に異変が現れる、いわゆる「体感」する人々は意外なほど多いのだ。
その症状は十人十色なのだが、もっとも多いのは地震前に耳鳴りや頭痛に襲われるというケースだ。何を隠そう筆者(東京都在住)もその一人で、強い頭痛があると、その3〜4日後に関東近辺で地震が発生することが多い。もっとも、筆者の場合は低気圧が接近しても頭痛が起きやすくなるため、判断に迷うこともある。経験上、低気圧と地震前兆が重なったときは特にひどい頭痛になるようだ。
耳鳴りの場合、セミが鳴くような音が耳の奥で常に響いている場合もあるが、それよりも突然耳が閉塞して音が聞こえづらくなり、それに続いて数秒間「ピー」または「ポー」という強い耳鳴りが生じる場合、その2日以内に地震が発生する確率が非常に高い。


現在、私の寝室はペアガラスと普通のガラスの窓の2重になっている。今の悩みは電灯の音である。蛍光灯の時は本当に困った。LEDになってからからは、かなりましになったがそれでも気になる。
オーケストラの演奏を聴くと雑音だらけでとても聴いていられない。大音響の映画館も雑踏も疲れる。イヤホンは絶対付けない。耳栓もあまり役に立たない。

耳のせいで随分ひどい目にあっている。たまに静かな時は返ってびっくりする。
何かに集中していると雑音が気にならないので、読書と絵を描くことが好きである。