以前、ポリカーボネート製の真っ黒な汚れ落としを買ったが、非常に優秀だったが、フレッツが閉店してしまったのでダイソーに行った。しかし、同じものがなくひっかけフックのついたものを買った。

ポリカーボネートは、ポリカ、PCと省略で表示されるプラスティックの一種である。衝撃強度はガラスの200倍、アクリルの約40倍、硬質塩ビの約20倍を有し、耐熱耐寒性(-40~+120℃)・透明性・電気絶縁性に優れている。
又、透明板5mmの光線透過率が88%あり高級板ガラスと同等の透明度があり、保湿性に優れ、断熱効果もある。

傷のつきやすさがたまに瑕といったところである。

建材としていた錠で使われるものには裏表がある。表は陽の当たっている方が表になり、紫外線対策が施されている。 裏面はシールが貼っており、このシールが貼っている方が室内用となっている。 この表裏を間違えると紫外線を受けて劣化が早まってしまう。


何気なく説明書の耐熱温度を見たら、摂氏80度と書かれていた。

本体のポリカーボネートもフックのポリプロピレンもけっこう高温に耐えると思って調べてみたら、両方とも耐熱温度は120℃であった。

商品の説明書きには、80℃と書かれてある。

【参考】
◎ポリカーボネート・耐熱温度:120℃
◎ポリプロピレン・耐熱温度:121℃~160℃


ポリカーボネートは、衝撃には強いが、硬度はそれほどでもないので傷つきやすい。汚れ落としは硬度の高いものを使うと器具に傷がつく。

その点、ポリカーボネートは、硬度が2B(硬度は鉛筆の芯の硬さで表示される)と柔らかいので、汚れ落としにはいい。


100均の商品の説明書には、結構いい加減な説明や間違った説明が多い。
なぜなのだろう。ちょっと確かめれば直ぐに分かる事でも確認していない。だから100円なのだという事もないのにと思う。


自宅には水場が、キッチン、トイレ、風呂、手洗いなど、7か所もある。このうち3か所は、仕事場のアトリエである。それぞれ水回りにこの汚れ落としを置くことにした。このダイソーのスクレーパーは2個入っている上に、引っかけることができるので、便利である。


念のため、魔法瓶で98度の熱湯を沸かした。


容器を十分に熱したうえで、スクレーパーを入れて一分、2分、3分と曲がるかどうか試してみたが何の変化もなかった。

同じようにフックでも試してみたところ、こちらはかなり柔らかくなった。このフックは本当にポリプロピレンなのだろうか。何となく塩化ビニールのような気がする。塩化ビニールなら、耐熱温度が60℃~80℃だから説明が付く。

汚れを落とすだけなので、温度はあまり関係ない。どうってことはないのだけれど気になって仕方ない私。