自宅に近い鮮魚スーパーへ行くと、何とその日は鯨が積み上げられて大安売りしていた。1キロ前後が500円位で売られていたが、何だか、赤身の外に白い部位が半分ぐらい入っていて、色合いも少し黒っぽいような気もする。不味かったら困るので一番少量の物を買った。


買って帰ってから、NETでどこの部位か息子と一緒に調べ回ったが、よく分からない。

この赤身は胸肉らしい。やたらと白い部分が多く切りにくかった。しかし、最近この量の鯨を食べるのは余りなかった。


白いのは血管だという事である。

「煮付け、から揚げに」と書かれていたので、から揚げにすることにした。こちらの方は特に問題はなかった。

から揚げも白い部分は硬かったが、まあまあ夕食時に間に合って無事に食べ終えた。食べてから写真に撮るのを忘れていたことに気づいたが、後の祭りであった。


問題はこの白い部分である。NETで調べても同じ画像が出てこない。


右側の薄い皮膜のようなどろどろの物は遂に分からず気持ち悪いという事で捨ててしまった。


白い皮のような部位は、恐らく筋であろうという事で奇麗に洗って、包丁では切りにくいので台所用のハサミを使って切った。息子は胃だという。兎に角この作業が大変で息子がやってくれたが、とても私の手に負える作業ではなかった。画像が足らないが、それどころではなかったのである。


この筋らしき白いものを、醤油、料理酒、しょうがで煮ることにした。


1時間半ぐらい位したころ一寸引き上げてみた。カチコチでとても食べられる硬さではない。2時間たってもコチコチである。一体これは何だ。


その日の夕食には間に合わず、夜中ごろになって様子を見てみてみたら、いつの間にか柔らかくなっていた。

ものすごく美味しい。トロトロである。こんなに美味しい筋は馴染めてである。

捨ててしまったあの得体のしれないものも一緒に炊くべきだったかと、後悔したがゴミ箱アサリするのも嫌で諦めた。1日の半分をこのクジラ肉のために費やしてしまった。

スーパーでもっといろいろ聞くべきであったと後悔している。忙しそうにしている定員さんを引き留めにくかった。せめてパックの値段票に鯨のどこの部位か書いておいてほしかったと、愚痴ってみる。