『「件(くだん)」とは、江戸時代から出現の記録が見られる予言獣のこと。
人を意味する「にんべん」に牛と書かれた「件」の漢字が示す通り、人と牛とが一体になった姿の妖怪。生まれてすぐに予言を行い、数日のうちに死ぬ。』

『「件」(=人+牛)の文字通り、半人半牛の姿をした怪物として知られている。 その姿は、古くは牛の体と人間の顔の怪物であるとするが、第二次世界大戦ごろから人間の体と牛の頭部を持つとする説も現れた。』ということである。
どうも予言獣なるものは、人間世界と共通点を持った形態と言語を理解する能力を持っていなくてはならないらしい。その能力も都市伝説に似ていて噂話の伝聞にっよって、その時代時代の状況を反映しつつ最終的には絵姿を飾ったりその絵を身に着けていれば災厄を逃れることができるというお話に収束していく。

そこで、伝説の昔の件(くだん)の見世物小屋の仮装妖怪ではなく、人類がまだ見たことのない生命体として描いてみた。
予言獣について考えてみると、人間に対して予言をする知的生命体であるから、単に人面獣では有り難味がない。
高度な文明を持ったエイリアンという設定で、「くだん」という二足歩行の牛に似た生命体である。

この生命体は大概のことに対して予知する能力がある。
すぐれたAIのようなものである。私利私欲では動かない。
生命に対する深い尊厳の念がある。
地球にはたまたま寄っただけだというのが残念至極である。
もう一つ残念なことには少し言葉が通じにくいことである。
それでも何とかしようといつも努力するのである。
その結果彼らの想念が人間の夢の中に流れ込んでくるのである。
その警告の予知夢を見た人々も、これを広めようと躍起になる。
そうしてうわさとして広まり伝承となっていくのである。
これが予言獣、件(くだん)の由来である。