「魔法使いと妖怪の宴」を水墨画で描いてみた。

昨今、エンタメの世界では、魔法使いや妖怪が我が物顔で闊歩している。妖怪は人間ではなく、魔法使いは人間らしい。

もともと人間が作りだしたものだから絶対的な規則はない。

だから、妖怪と魔法使いの境界線上にあるもの、定義できない世界が魅力的である。


そういう曖昧模糊とした生命体を描くことにした。

色彩のない水墨画は、見る者の想像力を掻き立てる。


墨のにじみや濃淡が生き物たちの不思議な世界を描き出してくれる。墨の変化は、人の意図的な姑息さを超越して、自由な世界を創り出してくれる。もうそれ自体が魔法の世界である。


あるものにとっては、この不思議の世界は無限の異世界を生み出してくれる。

魔法や妖術の世界の大きさが個々バラバラな方が好きである。家族単位、属単位、地域単位、国単位になればなるほど、現実世界と何ら変わることのない縛りの息苦しさを覚える。

魔法省というサイトを見たが、これほど巨大に組織化された世界では魔法も妖術も魅力が消えうせる。
しかし、この類の物語が多いのが不思議である。

魔法や妖術は、人知を超越した理解不可能なものでなくてはならない。そんな理解不可能な世界を描いてみたかった。