何時も半年前ぐらいから来年の干支のことを考え始める。今年は一筆蛇の練習を始めた。

蛇に関する思い出はトラウマになるほど怖いものばかりであった。夢の中でも時々蛇の悪夢に悩まされる。

しかし、悪夢が好奇心に変わったのが中学生になった時で、夜店で見た一筆蛇の見事な筆さばきであった。家に帰ってから、見よう見まねで描いてみたが、似ても似つかない代物であった。

その後40年もの間、一筆蛇の技法に関する疑問は頭の中心に居座り続けた。

その黒雲が、一気に晴れたのがNETのYouTubeで見た一筆龍の実演であった。
技法というより、特殊な紙が一筆龍の秘訣であったのである。要は、つるつるの紙さえあれば描けるのである。この紙の名前はアート紙という。印画紙でもいい。練習にはつるつるのカレンダーの裏が描きやすい。

それからは、一筆蛇を描きまくった。筆も墨も色んなものを試してみた。墨は子供用の墨汁で十分である。筆はナイロン筆が良い。

11年前の蛇年と違って、癌になって以来、抗がん剤の後遺症で手のしびれが続き思うように手が動かない。それでも練習し始めると何とか描ける様になってくる。あと半年、練習すれば何とかなるだろうと思っている。