歯医者の帰りに見つけた100円自販機横の二つ目ゴミ箱さん。何と汚く汚れた顔かとビックリ。

 


ゴミ箱さんの体はきれいのにどうしてこんなに汚れているのかとよく見てみたら、首から下の体は、きれいに拭かれている。

 


顔の汚れは黒いカビではないのか。黒カビが生えて放置しておくとよくこんな風になる。
拡大写真をよく見ると、かなり拭かれた痕跡が見える。この黒い汚れは普通では取り除けないようである。
ゴミ箱さんがもたれかかっている部分も黒くなっている。この黒い汚れは感染するのか。

 


調べてみると、黒カビは「クラドスポリウム」と呼ばれる菌類の一種で 高温多湿で、カビにとって栄養となるドリンクなどの汚れがついている環境を好む。 そして黒カビの胞子は空気中に浮遊しているカビ胞子の中でも最も多い菌でもある。

黒カビは中性洗剤やアルコールなどでも落とすことができるが、プラスティックなどの柔らかい素材は、奥深くまで植物の根のような「菌糸」を張ってしまい、表面をこすっただけではキレイにならない。 汚れの奥までしっかり除菌するためには、 キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は除菌力が高く、根の深い強力なカビを取り除くことができる。また、酸素系漂白剤は色柄物を守りながら黒カビの色素だけに働きかけることができるので、濃色や柄物の布製品にも安心して使うことができる。

黒カビの弱点は、洗剤・50度以上の熱・乾燥で晴れた日に日光に当てることで、紫外線と乾燥によってカビを死滅させることができるらしい。 カビは30℃より高温になるにつれて死滅していき、青カビや黒カビなどは55~60℃になると10分以内でほとんど死滅すると言われている。しかし、アルコールは、カビを除菌することはできるが、黒カビの色素までは除去できない。 それで、黒ずみを取り除きたい場合は漂白剤を使わなくてはならないということになる。

このゴミ箱さんの顔も、漂白剤を使えば黒い色素も落とすことができるらしい。北向きに立っているので紫外線が当たる時間はさほど長くないのが原因かもしれない。

黒カビだらけのゴミ箱さんが自販機の横に鎮座していてはせっかくの100円ドリンクも売れないかもしれない。