野分とは台風の古称。二百十日の頃、野の草を吹き分ける強い風のことである。
上記の絵は随分以前に描いた『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ自作の「野分」である。

現在は日本列島の南東に台風18号が東北に進んでいる。
先週の火曜日、大雨の降った日、信号を慌てて渡り転んでしまって助け起こされた。全身びしょぬれになってへこんでしまった。野分ではなく「水分(みずわき)」である。

衛星写真もなかった平安時代は台風の予報なんかがあったのだろうか。ひたすら空を見上げて雲の様子を眺めて予知していたのかもしれない。海辺に暮らしている漁師さんなんかは雨の匂いが分かるという話である。大したものである。
